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燃え尽き脳神経内科医の備忘録・学習記録

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脳神経内科医によるブログです。自己学習として読んだ論文や、論文中で出た英単語を記録しています。

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カテゴリー: 脳神経内科

Horner症候群に関する総説:局在|神経内科の論文学習

Posted on 2019年7月30日 By 雪むかえ Horner症候群に関する総説:局在|神経内科の論文学習 への1件のコメント
Horner症候群に関する総説:局在|神経内科の論文学習
医学, 学習, 脳神経内科, 論文

f:id:yukimukae:20190730114906p:plain

Horner syndrome: clinical perspectives (Review)

 Eye Brain. 2015; 7: 35–46.
 DOI:https://dx.doi.org/10.2147%2FEB.S63633

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

Horner症候群:臨床的展望(総説)

 Horner症候群に関するレビュー論文です(2015年の論文なので少し前の論文です)

 本症は,(個人的には)あまり遭遇していません.しかし,片側眼瞼下垂があったり,片側顔面の発汗低下があったり,「これはホルネルで良いのか??」と迷うことが時々あり,復習も兼ねて読みました.

 長いので,前後半に分けて記載します.
 前半は主に解剖です.久しぶりに解剖の教科書を見てひたすら考えました(@_@;)

 日本語が怪しいかもしれないのでご注意ください.

 内容が非常に濃いため,自分なりに分かりやすいよう,段落分けや並び順変更しています.

 

Horner症候群

 眼球に向かう交感神経の障害.
 縮瞳,眼瞼下垂,無汗症を呈する.

 

歴史

 1854年にフランスの生理学者であるClaude Bernardが動物での本症を初めて報告したことに始まる.その後,兵士が首の銃創後に本症を生じることも分かった.
 1869年にJohann Friedrich Horner(スイスの眼科医)が眼球の交感神経障害が原因であることを初めて報告した.

局在

f:id:yukimukae:20190730220331p:plain

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前方循環系の脳卒中で生じた四肢麻痺: 症例~診断|神経内科の論文学習

Posted on 2019年7月29日 By 雪むかえ 前方循環系の脳卒中で生じた四肢麻痺: 症例~診断|神経内科の論文学習 へのコメントはまだありません
前方循環系の脳卒中で生じた四肢麻痺: 症例~診断|神経内科の論文学習
医学, 学習, 脳神経内科, 論文

Tetraparesis following an anterior circulation stroke: A case report (Case Reports in Neurology)

 Case Rep Neurol 2018;10:342–345
 DOI:10.1159/000495457

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

前方循環系の脳卒中で四肢麻痺をきたした症例

 四肢麻痺を生じた脳卒中.非常にrare caseですが,このような症例もあるのですね.

 

 

症例 62歳男性

【現病歴】

 前日に複数回転倒あり.
 翌日,頭痛を訴え転倒し,その後,すぐに傾眠となった.
 受診後の診察で右共同偏視と傾眠を認めた.脳波検査から当初は複雑部分発作と診断し,レベチラセタム750mgとミダゾラムを投与し,その後,ラコサミドとクロナゼパムも追加したが,てんかん波は続いた.

 下肢優位の四肢麻痺がみられ,遷延した.

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アルコール性ニューロパチーのレビュー/メタ解析: 検査・治療|神経内科の論文学習

Posted on 2019年7月28日 By 雪むかえ アルコール性ニューロパチーのレビュー/メタ解析: 検査・治療|神経内科の論文学習 へのコメントはまだありません
アルコール性ニューロパチーのレビュー/メタ解析: 検査・治療|神経内科の論文学習
医学, 学習, 脳神経内科, 論文

Alcohol-related peripheral neuropathy: a systematic review and meta- analysis (Journal of Neurology)

J Neurol. 2018 Nov 22.
DOI:https://doi.org/10.1007/s00415-018-9123-1

doi.org

アルコール性ニューロパチー:系統的レビューとメタアナリシス

 87の既報告を元にした,アルコール性ニューロパチーに関した系統的レビューとメタアナリシス.

 

 前半は有病率,リスクファクター等について触れました.今回はその続きになります.

 後で見返したところ,前半で載せるはずの”臨床像”と”神経伝導検査と筋電図”の部分を載せ忘れておりました.順番が前後してしまいますが,今回載せます.

 

 前半はこちら↓

 

www.neurology-memo.work

 

 

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アルコール性ニューロパチーのレビュー/メタ解析: 疫学~リスク|神経内科の論文学習

Posted on 2019年7月27日 By 雪むかえ アルコール性ニューロパチーのレビュー/メタ解析: 疫学~リスク|神経内科の論文学習 へのコメントはまだありません
アルコール性ニューロパチーのレビュー/メタ解析: 疫学~リスク|神経内科の論文学習
医学, 学習, 脳神経内科, 論文

Alcohol-related peripheral neuropathy: a systematic review and meta- analysis (Journal of Neurology)

J Neurol. 2018 Nov 22.
DOI:https://doi.org/10.1007/s00415-018-9123-1

doi.org

アルコール性ニューロパチー:系統的レビューとメタアナリシス

 87の既報告を元にした,アルコール性ニューロパチーに関した系統的レビューとメタアナリシス.

 少し長くなるので,2回に分けます.

 

 かなりざっくりとまとめたので,ぜひ原著へ.

 

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遅発性Pompe病でのBright tongue signについて|神経内科の論文学習

Posted on 2019年7月26日 By 雪むかえ 遅発性Pompe病でのBright tongue signについて|神経内科の論文学習 へのコメントはまだありません
遅発性Pompe病でのBright tongue signについて|神経内科の論文学習
医学, 学習, 脳神経内科, 論文

Bright tongue sign in patients with late-onset Pompe disease.

 (RJournal of Neurology)

J Neurol. 2019 Jun 29.  DOI:http://dx.doi.org/10.1007/s00415-019-09455-1. 

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

遅発性Pompe病でのBright tongue sign

  脳MRIで舌も観察する,という発想に感心しました.

  Bright tongue signについては初めて聞いた用語でした.後述しますが,最近の用語ではなく,以前から提唱されていた用語のようで,ALSで見られる所見として報告されていたようです.本研究は遅発性Pompe病でもよく見られる所見として報告されています(Pompe病に特異的な所見,という結果ではありませんでしたが).

 

Bright tongue sign陽性・舌萎縮あり→ f:id:yukimukae:20190725185958p:plain

 

Bright tongue sign陰性・舌萎縮なし→ f:id:yukimukae:20190725190046p:plain

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尿毒症性ニューロパチーの総説: 症候,検査,治療など|神経内科の論文学習

Posted on 2019年7月25日 By 雪むかえ 尿毒症性ニューロパチーの総説: 症候,検査,治療など|神経内科の論文学習 へのコメントはまだありません
尿毒症性ニューロパチーの総説: 症候,検査,治療など|神経内科の論文学習
医学, 学習, 脳神経内科, 論文

Uremic neuropathy: an overview of the current literature

 (Revista da Associação Médica Brasileira – REVIEW ARTICLE )

Rev Assoc Med Bras (1992). 2019 Feb;65(2):281-286
DOI:http://dx.doi.org/10.1590/1806-9282.65.3.469

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

尿毒症性ニューロパチー のReview

 教科書的には,ニューロパチーの鑑別として尿毒症性ニューロパチー(Uremic neuropathy)が必ず挙げらてれる.しかし,その症候をいまいち理解していなかった.

 今回,なんとなく目に止まったのでレビューを読んでみました.

 

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シスタチンCでParkinson病のジスキネジアを予測する|神経内科の論文学習

Posted on 2019年7月24日 By 雪むかえ シスタチンCでParkinson病のジスキネジアを予測する|神経内科の論文学習 へのコメントはまだありません
シスタチンCでParkinson病のジスキネジアを予測する|神経内科の論文学習
医学, 学習, 脳神経内科, 論文

Measurement of serum cystatin C: A valuable tool for evaluating dyskinesia in Parkinson’s disease

 (Neuroscience Letters)

Neurosci Lett. 2019 Jul 13;705:172-176.
DOI:https://doi.org/10.1016/j.neulet.2019.05.002.

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

パーキンソン病(PD)でのジスキネジア予測因子としての血清シスタチンC(CysC).

 

 

※シスタチンCはパーキンソン病の検査としては保険収載されていないことに注意を.

 

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カルシニューリン阻害薬による振戦|神経内科の論文学習

Posted on 2019年7月23日 By 雪むかえ カルシニューリン阻害薬による振戦|神経内科の論文学習 へのコメントはまだありません
カルシニューリン阻害薬による振戦|神経内科の論文学習
医学, 学習, 脳神経内科, 論文

Tremor induced by Calcineurin inhibitor immunosuppression: a single-centre observational study in kidney transplanted patients

 (Journal of Neurology)

J Neurol. 2018 Jul;265(7):1676-1683
DOI:https://doi.org/10.1007/s00415-018-8904-x

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

 

カルシニューリン阻害薬いよる振戦:単一施設での腎移植後症例の検討.

 

 自分自身は移植後の症例は担当することはほとんどありませんが,自己免疫疾患でカルシニューリン系の薬を使用し,振戦を生じた症例は経験があります.薬剤性振戦について詳しく調べたことがなかったため,読んでみました.

 

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めまい患者から後方循環系脳虚血を予測するスコア|神経内科の論文学習

Posted on 2019年7月22日 By 雪むかえ めまい患者から後方循環系脳虚血を予測するスコア|神経内科の論文学習 へのコメントはまだありません
めまい患者から後方循環系脳虚血を予測するスコア|神経内科の論文学習
医学, 学習, 脳神経内科, 論文

Malignant deep brain stimulator withdrawal syndrome

 (Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseases)

Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseases. 2018 Feb;27(2):506-512.
DOI:10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2017.09.027

 

画像診断を行う前に,めまい患者から後方循環系脳虚血(Posterior Circulation Ischemia Risk:PCI)を予測するためのスコア(PCI score)に関する報告.

 

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脳深部刺激療法の離脱症候群について: 症例報告|神経内科の論文学習

Posted on 2019年7月20日 By 雪むかえ 脳深部刺激療法の離脱症候群について: 症例報告|神経内科の論文学習 へのコメントはまだありません
脳深部刺激療法の離脱症候群について: 症例報告|神経内科の論文学習
医学, 学習, 脳神経内科, 論文

Malignant deep brain stimulator withdrawal syndrome

  (BMJ Case Report)

 BMJ Case Rep 2019;12:e229122
 DOI:10.1136/bcr-2018-229122

 

 脳深部刺激療法(DBS)施行中のパーキンソン病(PD)患者に発症した悪性症候群です.非常に稀な病態と思います.DBSの電池切れは,調べようとしなければ気づかないので,このような症例があることを知っておくのは重要かもしれませんね.

 過去にも症例は報告されているようです.

 

 ちなみに,PDでの悪性高熱症は”Parkinsonism-hyperpyrexia syndrome (PHS)”という名称を使うようです.知りませんでした.

 


症例

 67歳 女性

 

[現病歴]

 1991年にPDと診断され,レボドパ/カルビドパ,プラミペキソールで治療した.

 症状コントロール不良となり,2007年にDBS(両側視床下核刺激)を留置した.運その後7年は良好にコントロールされた.電池交換はしていない.

 2014年に,3日間続く39℃の発熱,意識障害,経口摂取困難,尿量低下で受診.(抗精神病薬投与や抗パ薬中断などはなかった)

 

[身体所見]

 体温38.5℃,心拍数110bpm,血圧180/77mmHg,呼吸数18回/運,SpO2 90%(室内気).傾眠で,痛み刺激で反応しない.発汗,高度脱水,軽度呼吸不全もみられた.

 

[検査所見]

 Cr 123 μml//L,Na 157 mmol/L,CK 1,015 U/L,WBC 12,600 /μL,CRP 1.6 mg/dL.CMVやEBV検査は陰性.TSH,カルシウム,アンモニア,肝酵素,ビタミンB12は正常範囲.

 髄液検査は,培養やウイルスPCR含め異常なし.

 レントゲンでは両側肺底部に無気肺.CTでは感染巣を認めず.

 

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